規約変更で改悪?Artlistのライセンス・著作権情報をまとめてみた【2022年版】

本記事は、次のように思っている方におすすめです。

  • Artlistを使おうと思っているけど、ライセンス面で不安がある…
  • 規約変更で改悪となったって本当?
  • Social CreatorとCreator Pro、どっちを選ぶべきかわからない
Hayato(編集長)

サブスク型音楽素材提供サービスの中でトップクラスの人気を誇る「Artlist」。

僕は長い間使っているのですが、使い始めてから現在に至るまで、提供プランの変更だったり、ちょっとした規約の変更が行われました。

そのこともあり、YouTube動画やブログ記事などでは異なる情報が発信されているようです。

これからArtlistを使おうと思っている方にとっては、理解しづらい状況となっているので、この記事でライセンス&著作権の情報をまとめることにしました。

少しでも不安を解消できるように最善を尽くして解説していきます。

この記事の内容は、公式サイト、Artlistスタッフとのやりとり、Artlistコミュニティによる情報を元に書かれていますが、正確性を100%保証するものではありません。あくまでも参考程度に留めてください。少しでも不安・不明な点があれば、随時Artlistに問い合わせることをおすすめします。


タップできるもくじ

著作権フリー?Artlistライセンスのきほん

Artlistのイメージ画像

まず前提として知っておきたいのは、Artlist素材(音楽・効果音)は「ロイヤリティフリー」という扱いであるということ。

ロイヤリティフリー(Royalty Free)とは、事前に取り決められた使用許諾範囲内であれば、知的所有権に関する追加の使用料の発生が免除されている著作物や技術のこと。

つまり、「使用する場合は決められたルールに従う必要があって、Artlistに料金を支払えば、ルールの範囲内で自由に使っていいですよ」という感じです。

ルールがなければ無法地帯になりかねませんし、相当な時間や労力を費やして音楽を制作したアーティストの努力が水の泡となってしまいます。

彼らの権利が守られて利益を確保できることで、素晴らしい新曲を次々とリリースし続けることができます。そうなれば、Artlistユーザーである僕らにとっても大きな恩恵となります。

たまにYouTube動画や他のブログ記事で「Artlistは著作権フリー」と表現されていますが、誤解を招きかねないので注意が必要です。

インターネット上では「著作権フリー」と「ロイヤリティフリー」が混在しているのですが、著作権トラブルを未然に防ぐために、「Artlistの音楽はロイヤリティフリーである」と理解しておくことをおすすめします。

Googleの検索結果からArtlistは「ロイヤリティフリー(Royalty-Free)」であることがわかる

プランによってライセンスルールが異なる

Artlist素材の使用ルールは契約するプランによって異なります。各プランの違いざっくりと素早く理解するために、早見表を作ってみました。

スクロールできます
Social CreatorCreator Pro
料金$14.99/月
または $119.88/年
(音楽&SFX、両方利用可)
音楽のみ → $199/年
SFXのみ → $149/年
音楽&SFX → $299/年
無制限ダウンロード
毎日追加される音楽&SFX
ソーシャルチャンネルすべての個人ソーシャルチャンネル
1プラットフォームにつき1アカウントまで
無制限
個人のソーシャルチャンネルでの収益化&スポンサーシップ
公開済みの)動画で使用された楽曲のライセンスは永久的に有効か
(契約中に)ダウンロードされた楽曲は永久的に使用できるか
クライアントワーク
プロモーション動画(動画広告)
ブロードキャスト(テレビ放送)✓(使用前に要お問合せ)

2022年7月にプラン名が変更されました。
・旧: Personal → 現: Social Creator
・旧: Unlimited → 現: Creator Pro


Social Creator(ソーシャルクリエイター)プランのライセンス

Social Creatorプランは「ソーシャルコンテンツクリエイター」向けのプランという位置付けとなっています。

次のようなSNSやYouTubeで素材の使用が許可されています。

  • YouTube(収益化設定をオンにしてもOK)
  • Facebook
  • Instagram
  • TikTok
  • Twitch
  • Podcast

1プラットフォームにつき1アカウントまで」というルールがあるため、複数アカウントで使用するならCreator Proプランを検討した方がよさそうです。

基本的には視覚媒体(visual media)でのみ使用可能

Artlistに限らず、他の似たようなサイトでもよく設定されているルールなのですが、素材は視覚媒体でのみ使用が許可されています。(Podcastは例外)

つまり、パブリックパフォーマンスやライブイベントでは使用できない場合がほとんど。注意が必要ですね。

Creator Proプランでも同じルールが適用されます。

Artlist素材は基本的には「動画用」であることを覚えておくといいかと思います。

Artlistのタグライン(キャッチコピーのようなもの)は、「Royalty-Free Music & SFX for Video Creators(動画クリエイターのためのロイヤリティフリー音楽&SFX)」です。


SNSアカウントの登録(連携)をお忘れなく

Social Creatorアカウントでは、SNSアカウントの登録(連携)が求められます。

YouTubeおよびSNSアカウントの登録・連携

登録し忘れたり、登録を先延ばしにすると、後々面倒なことになるので、実際に使用し始める前に必ず手続きを終わらせておきましょう。

登録方法は以下の記事で解説してあります。

Social Creatorは個人アカウント向け

Social Creatorは個人で活動しているクリエイターのみが利用できます。チームとして活動している場合や企業で契約場合は、他のプランを選択する必要があります。

素材のライセンスは解約後どうなる?

契約中に素材(音楽・SFX)をダウンロードして、それを使用したコンテンツを投稿した場合、ライセンスは永久的に有効となります。

ここでのポイントは、コンテンツ(動画等)が既に投稿されているという点。

つまり、たとえ手元にダウンロード済みのArtlist素材があっても、解約後は新規コンテンツでそれを使用することは禁止されている、ということです。

再度使用したい場合は、再契約が必要だということになりますね。

「無制限ダウンロード」でも実は制限がある

公式サイトでは「無制限ダウンロード(unlimited downloads)」と表記されているので、制限なしでダウンロードし放題という印象を受けますが、実際は少しだけ制限があります。

その制限とは、「1日あたりのダウンロード数」。

楽曲は「1日40曲まで」、SFXは「1日100音まで」という上限が設定されています。

とはいえ、普通に使うなら上限に達することはないはず。

このように制限が設けられている理由は、悪意のあるソフトウェアやbotを使った不正ダウンロードを防ぐためです。

Artlistに関わるすべての人(運営元、素材提供をしているクリエイター、ユーザー)を守るためなので、これは仕方がないことです。

無料アカウントでも素材のダウンロードはできる。でも…

Artlistには無料アカウント(無料体験版)が用意されています。

無料アカウントでも音楽をダウンロードできる仕様となっていますが… すべての楽曲に電子透かし(ウォーターマーク)が入ります。

実際に楽曲を再生してみると「Artlist.io」と発音する女性の声が入っているのを確認できます。

(音楽再生中)….. Artlist.io………….Artlist.io………..

電子透かし付きの楽曲は「Artlistはどんな感じなのか、使用感はどうか」を確かめるのが目的なので、実際のプロジェクトでの使用は禁止されています。

そもそも、この状態ではプロジェクトで使いものにならないのですが…

>> Artlistの無料アカウントの登録方法や注意点を解説!


Creator Pro(クリエイタープロ)プランのライセンス

Social Creatorプランと比較すると、Creator Proプランではカバーされる用途がグッと広がります。

公式サイトでは「Everything(すべて)」と表現しているほど。

例えば、以下のようなプラットフォームや用途が含まれます。

  • YouTube(契約者が運営する複数チャンネルでの使用可)
  • Facebook
  • Instagram
  • TikTok
  • Twitter
  • Vimeo
  • Twitch
  • コマーシャル
  • ブロードキャスト
  • ウェブサイト
  • ウェディング(結婚式ムービー)

SNS以外でも、動画が必要となる場所はしっかりとカバーされていますね。

クライアントから依頼を受けて作成する動画でも素材を使用できますし、結婚式ムービー用の音楽として使用したい場合もCreator Proプランが適しています。

Creator Proプランでも対象とならない例外

Creator Proプランであっても、オーディオブックやDVD、ブルーレイでの使用は許可されていません。

おそらく、”再配布”という扱いになるからだと考えられます。

また、アプリやゲーム内での使用も許可されていません。

こういった場合は、Artlistの「エンタープライズライセンス」が必要となります。このライセンスは特別な用途で使用したいユーザー向けのオーダーメイド的なライセンスとなっています。

もし「エンタープライズライセンスが必要かも」と疑問に思ったら、Artlistのカスタマーサポートに問い合わせることをおすすめします。

解約後でも素材を使い続けられる?

Social Creatorプランの場合は、解約してしまうと、ダウンロードした素材は今後一切使えなくなります。

一方で、Creator Proプランは契約中にダウンロードした素材は、解約後でも使い続けられるようです。

Social Creatorプランが正式リリースされる少し前に、この規約が変更されたようで、今でも少し混乱を招く状態となっています。

この記事を執筆している時点では、公式サイトのよくある質問セクションで以下のような記載があります。

Will my license ever expire?(ライセンスに有効期限はありますか?)

The Creator Pro license never expires! You’re covered forever on any platform worldwide, and can continue using the assets you downloaded during your subscription in future projects.

(Creator Proのライセンスに期限はありません。 また、サブスクリプション期間中にダウンロードしたアセットを将来のプロジェクトで引き続き使用することができます。)

With the Social Creator license, every project you create and publish to your channel during your subscription is covered forever, However, you cannot use any of the assets you downloaded in new projects.

(Social Creatorライセンスでは、サブスクリプション期間中に作成し、チャンネルに公開したすべてのプロジェクトが永久にカバーされます。ただし、ダウンロードしたアセットを新しいプロジェクトで使用することはできません。)

これを読むと、Social CreatorとCreator Proの違いがわかりますね。


FAQページのライセンスセクションでは次のような記述もあります。

Are the assets mine to use forever?(アセットは私のもので永遠に使用できますか?)

With a yearly Creator Pro or Team plan, the music and/or SFX you download are yours to use forever, even if you don’t renew your subscription. If you sign up for a Social Creator plan, the rules are a bit different. The Social Creator plan will only cover your use of the assets while the account is active in videos you post/publish to channels listed on your account. The videos posted during your active Social Creator subscription are yours to share and monetize forever, even after your subscription expires.

Creator ProまたはTeamの年間プランでは、サブスクリプションを更新しない場合でも、ダウンロードした音楽および/またはSFXは永遠に使用することができます。Social Creator プランに登録した場合、ルールは少し異なります。Social Creator プランでは、アカウントに登録されたチャンネルに投稿/公開した動画での、アカウント有効期間中のアセットの使用のみが対象となります。Social Creator サブスクリプションが有効な間に投稿された動画は、サブスクリプションの有効期限が切れた後も、永遠に共有し収益化することができます。

その他の覚えておきたいルール

その他、覚えておきたいライセンスルールをいくつかご紹介します。(Social CreatorとCreator Proで共通)

素材はメインのコンテンツとして扱ってはいけない

前述した通り、Artlist素材は基本的に「動画用」として使うこととなります。

とはいっても、動画に使うのであればどんな使い方でも構わないというわけではありません。

素材はあくまで素材。メインとなるコンテンツを補う「サブ的な要素」として音楽や効果音を使用する必要があります。

例えば、次のような使い方はNG。

  • 動きのない画像だけで構成された「動画とは言えないような動画」
  • (GIFのような)ループアニメーション動画
  • 歌詞動画
  • 洋楽リスト系動画

どれも音楽や効果音が全面に出るような使い方となってしまいます。

料金を支払っていても、素材(音楽・SFX)の所有者ではない

Artlistのサブスク料金を支払ったとしても、素材(のライセンス)を所有しているということではありません。

あくまで、使用する権利を取得しているだけです。

Artlistを通じて、音楽や効果音の使用料を支払うことで、間接的に制作したクリエイター達から使用許可を得ています。

つまり、素材そのものを購入しているわけではありません。

再配布・再販売禁止

素材の所有者ではないので、当然ながら再配布・再販売はNG。

音楽コレクションや音楽ライブラリとして販売したり、他の競合サイトでロイヤリティフリー音楽として提供・販売することは禁止されています。

繰り返しになりますが、Artlist素材はロイヤリティフリー(Royalty free)という扱いです。制限がない「著作権フリー(Copyright free)」とは少々異なりますので、ルールを守って使用しましょう。

不適切な内容を含むコンテンツでの使用は禁止

言うまでもないかと思いますが、次のような内容を含む(または表現する)コンテンツでの素材の使用は禁止されています。

  • 暴力、憎しみ、ポルノ、わいせつを表現するコンテンツ
  • 人種や宗教、性別、性的指向、または国籍に基づいて差別を促すコンテンツ
  • 脅威、プライバシーの侵害、名誉毀損、その他の不快なコンテンツ

よくある質問(FAQ)

サブスクリプションの有効期限が切れた場合、Social Creatorライセンスはどうなりますか?

有効なSocial Creatorライセンスがあれば、アカウントにリンクされたソーシャルメディアチャンネルで公開するすべてのプロジェクトが永遠にカバーされます。

ただし、サブスクリプションの有効期限が切れると、ライセンスは無効になります。つまり、新しいプロジェクトでアセットを使用したり、Artlistアセットを使用してプロジェクトを公開したりすることはできません。

Social Creator ライセンスは、有償のパートナーシップやソーシャルメディアへのブースト投稿にも適用されますか?

Social Creator ライセンスを取得すると、投稿をブーストしたり、有料広告として掲載したりしない限り、ブランドと提携してスポンサー付きプロジェクトを作成し、ご自身のチャンネルにアップロードすることができます。

ブースト投稿は広告とみなされ、Social Creator ライセンスの対象にはなりません。

複数のユーザー向けのプランを提供していますか?

Artlistの新しいチームプランは、1つのプランでチーム全体をカバーできるマルチシート・アカウントです。

最大7人のメンバーが、雇用主(アカウントに記載されているビジネス)のために作成するプロジェクトをカバーすることができます。

チーム内の各ユーザーが15%オフになるため、1つのプランですべてのビジネスニーズをカバーすることができ、手頃な価格で契約することができます。

従業員数が100名を超える場合や、1つのチームに8名以上のメンバーが必要な場合は、エンタープライズ向けソリューションが適しています。

単一のトラックのライセンスを取得できますか?(楽曲を単品購入できますか?)

年間サブスクリプションと月間サブスクリプションでは、何曲でもライセンスを取得することができます。

Artlistの使用ライセンスは、Social Creator、Creator Pro、Team、またはTeamのサブスクリプションでのみ利用できます。サブスクリプションプラン以外での単曲ライセンスは提供しておりません。

ライセンスを変更するにはどうすればいいですか?

サポートチームまで直接ご連絡ください。

Artlistにはどうやって問い合わせればいい?メールアドレスは?

少し前までは、サポートのメールアドレスが公式サイトで公開されていて、そのメールアドレス宛に直接メッセージを送る形となっていました。

しかし、今はヘルプセンターの「Contact Us」のお問い合わせフォームからメッセージを送る仕様となっています。

Artlistへのお問い合わせ方法

ライセンスで不明点がある場合は、こちらから問い合わせてみてください。


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